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とるぞ大型二輪奮闘記 その1


2005年春。

自転車ツーキニストとしてデビューした私でありますが、風に吹かれて「気持ちいいいなぁ〜」と言ってるうちに学生時代のあの感覚が蘇ってきました。

 

バイクである。

 

大学時代の一時、自宅から大学までバイク通学していました。

距離にして片道20kmくらい。

都心に向かうので交通量も多く約45分かかりました(電車通学の時はドアtoドアで1時間15分)。

持ってる免許は中型二輪、乗っていたのはYAMAHAのGX250SPというモデル。

上野の中古バイク街...って今あのるかなぁ...で買ったド中古車でした。

夏は汗だくになるし、冬は歯がガチガチなるし。

社会人になって四輪に乗るようになり自然と乗らなくなり、バイクも知人に譲ってしまいました。

あの当時は大型...いわゆるナナハンに乗りたければ試験場で「限定解除」の一発試験をうけるしか方法がありませんでした。

試験受けようと思って講習会に行ったこともありましたが、合格まで10数回試験受ける人もざらにいて、まさにプラチナライセンス、結局いろいろなタイミングが合わずにそのまま二輪車から遠ざかりペーパーライダーへとなってしまったわけです。

 

10年ほど前でしょうか、道交法が改正され教習所での大型二輪教習が始まって、四輪と同じように教習所を卒業できれば試験場での技能試験が免除になりました。

悩んだ時期もありましたが、これまたタイミング、勢い、年齢...色々あって何の行動も起こしませんでした。

そこで登場するのはやっぱり自転車。

自転車なんてどうってことないけど、小学校〜高校時代のあの感覚が実に快感でした。

汗かこうが鼻水たらそうが楽しい。

単に「移動手段」としての乗り物であったなら、きっとめげちゃったかも知れません。

でも「乗ること」自体が楽しければ話は別ですね。

職場で着替えたり足が慢性筋肉痛だったり、いろいろありますが別に苦になりませんでした。

 

そんなある日「楽しいなぁ」と風を切って走っている横をド・ド・ド・ドと走り抜けるアメリカン・バイク。

うぬぬ...やるな。

さすがに追いつけるわけもなく、のんびり後を追うと信号で止まっているさっきのバイク。

かなり低いアイドリング音がド・ド・ド・ド...。

今にも止まりそうだけど実は安定している重低音。

暑い日のヘルメットの中の汗びしょびしょ感、寒い日の指先の凍結感...そんなマイナス感覚も知っているけど自転車とは比べものにならない風との一体感。

それからまだ未体験である大型アメリカン・バイクの「ズ・ド・ド・ド...」。

そう、年齢とかいろいろ考えると「今しかない!!」。

自宅に近い教習所に入所届けを出すのにはそんなに時間がかかりませんでした。

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