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オーディオは楽し〜アンプ買い換え編 その1


2004年師走、ついに来るべき時がやって参りました。

「スピーカー買い換え編」に書いたように、スピーカーをBM15にした段階でアンプの交換も心に決めておりました。

ですので今回は店頭でどうしようと迷ったり、あっちこっちの機種を試聴したりいたしません。

でも、考えてみるとアンプの試聴って一番難しそう。

オーディオ機器は部屋の環境が大...というか、部屋そのものが「究極のオーディオ機器」であると思うわけですが、まぁ例えばスピーカーですとやっぱり音の出口としてその印象がわかりやすい。

私の素人耳だと「このアンプだと自室でどう鳴るんでしょ?」と言う部分が想像しにくいです。

しかしながら私がBM15を買ったお店ですし、その時もそれらのアンプで試聴して買った、といういきさつを踏まえれば、今回のアンプ交換は「スピーカー交換の一環」「スピーカーもアンプも全てセット」という状態になっており、心に迷いはございませんでした。

 

今回導入したアンプはROTEL社のRB1090&RC1090。

価格からすると以前のLuxman M7&C5より若干のダウン。

しかしながらそれに付随するもの(電源ケーブル,スピーカーケーブルなど)を同時に、或いは随時グレードアップしていこうと思っているので、そこまで考えると結構な金額になってしまいます。

特に社長さんは今回のアンプ購入に際して「電源ケーブルは絶対換えた方が良い」とアドバイスしてくださいました。

とりあえず日本では付属はしているけど、アメリカなどでは完全に別売であるそうです。

 

そのROTELのアンプ、店頭の実物や私がもらったカタログではブラック仕上げのタイプしかありませんでした。

ROTEL社のホームページではシルバー仕上げもあるのですが、各国の好みの問題からかヨーロッパではシルバー、アメリカと日本ではブラックという住み分けになっているとのこと。

しかしこれから日本でもシルバーが導入されると言うことで、それに先駆けて今回は何とかシルバー仕上げを取り寄せて頂きました。

もちろん音には関係ないですが、まぁ雰囲気と言うことで。

さて、注文したシルバーを入荷したとの連絡を受け、いそいそと出かける準備を始めます。

しかし出かける前に大仕事があります。

さっきまで使用していたアンプをセットから取り外して下取りのために持っていかなければなりません。

プリアンプは結線が多く大変。

パワーアンプは重くて大変。

ラックを動かしてゴチャゴチャやるだけで一苦労です。

音的には絶対良くないこと、と言われていますが、こういう時のためにラックにはキャスターをつけてあります。

ケーブル一つ換えるにもキャスター無いとたぶん一人では出来ません。

背に腹は代えられない。

キャスター様々であります。

 

そんなキャスター様を駆使して「さあ新しいのが来るぞ」と作業をしている時は気持ちがルンルンであるのですが、1%だけ暗い気持ちがあります。

7〜8年お世話になったラックス君との別れです。

ラックス君は私が学生時代からのあこがれでした。

だから前回初めてセパレート・アンプを選ぶ際は揺るぎない第一候補であったのです。

国内メーカーで同価格帯での良きライバルであろうアキュフェーズ君も候補にはありましたが、やっぱり我がアイドル、ラックス君には負けてしまったのです。

室内の照明を少し落として音楽を聴く時、パワーアンプに付いているあの大きな2つのレベルメーターが上品な輝きとともにヒュンヒュンとスピーディーに揺れているさまを見ると、良い音楽が更に良い音になる気がしたものです。

「ご苦労様でした」と肩を叩き(?)、よっこいしょと車に乗せてお出かけとなったわけです。

お店で諸々の手続きをしながら、さぁ電源ケーブルはどうしようかと相談します。

電源ケーブルとは言え、お薦めされるのは1本2万円程度。

「自分で作ればその分安いです」と言うことでプラグ類とケーブルを別々に買っても17,000円くらい...。

「えっ!?電源ケーブルを自分で作るんですか?」

出来るらしいです。

でもやったこと無いし怖い。

でもちゃんと知識を持ってやれば簡単らしい。

でも何か怖い。

「今回は既製品で良いかな」と思うも、プリとパワー2本分で4万円。

さぁ、どうする。

 

(2004.12.30記)