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とるぞ大型二輪奮闘記 その2


教習所の中とは言え、初めて乗る750ccのバイク。

いや正確に言えば大昔講習会で2〜3回またがった事はありますが、それとて各数分、ほとんどは当時の自分のバイク(250cc)を使っての講習だったので今回初めてと言っても良いでしょう。

実にパワーがある。

クイッと右手をひねると「ブオン!!」。

乗るのは多くの教習所で使われてるというHONDAのCB750。

大型の中では乗りやすく扱いやすいそうです。

まぁ、他に乗ったこと無いからわからない。

その「ブオン!!」が曲者です。

一つ間違うと上体が後方に飛んでいくくらいの勢いがあります。

このアクセルワークとクラッチワークが私にとって最大の難関でした。

 

当たり前ですが教官の先生方は実にうまく低速バランス項目をこなします。

アクセルを結構開け、半クラッチで進みながらもリヤブレーキで止めている。

前へ進もうとするエンジンパワーをリヤブレーキで止めながら低速を保持するという素晴らしいテクニック。

あれができれば大きくて重たい車体も楽に操れるでしょう。

 

実は教習中に2回ほどいわゆる「立ちゴケ」をしてしまいました。

クランクや交差点などを低速で直角に曲がっている時など、クラッチを切りすぎると速度が落ち過ぎて止まりそうになります。

当然カーブなので車体は傾いているわけで750ccの重い車体を体で支えきれずガシャン...となるわけね。

昔400ccで教習を受けていた時は一回も無かったことですが、車体が重いのとやっぱり年齢...。

「750cc=重い=倒れないかなぁ=怖いなぁ」という精神的な要因も手伝っていることと思います。

スラロームなどは車体を倒しながらアクセルワークで抜けていくわけですが、怖くて倒しこめないと必ず失敗します。

ちゃんとアクセルを開ければ絶対倒れない、と信じて走るわけです。

でも怖いやね。

 

さて、担当の先生方はほとんど年下と思われる方たちばかり。

しかし、皆さん楽しく丁寧に教えてくださいます。

教習予定時間は12時間ですが、課題走行は「波状路(5秒以上)」「坂道発進」「一本橋(10秒以上)」「スラローム(7秒以内)」「急制動」「S字コース」「クランクコース」「踏切通過」など盛りだくさん。

この他に当然交通法規に則った走行や安全確認などがあるわけです。

中型免許取った時に「波状路」以外はやってるのですが、何しろ25年前の出来事。

ゼロに等しい。

比較的上手くいったのは「坂道発進」「急制動」「S字コース」「踏切通過」のみ。

あとは毎回脱輪したりエンストしたりと大苦戦で、これで免許取れるのかいなと落ち込む日もありました。

夜、布団に入ってから目を閉じて失敗したところなどを思い出すと、自然と体に力が入っているのです。

「あっ、こっちに倒れそう」...。

そんな緊張する日々、しかし楽しい日々が続きました。

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