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オーディオは楽し〜スピーカー買い換え編 その6(終)


さて我が部屋に入ったBM15。

すげ〜小さい。

先日の模様替えで広くなった部屋が、さらに広く感じますね。

ちょっと位置を動かそうと思っても今度は簡単だ。

でも、スピーカーは重い方が良いのか...。

 

さて、出てくる音は...シャープ!!

しかしお店で聴いた時よりも高音と低音がキツイ。

いわゆるドンシャリだ。

中域のふくらみはかなり「無い」。

スケール感もかなり「無い」。

その代わり音が凄いエネルギーで飛び出してくる。

これが本来の「スタジオ・モニター」の性格なのだろうか。

昔の私だったら「えっ、こんな音なの?」と悔しがるでしょう。

しかし、今の私は違います。

オーディオ店で(少なくとも自室より)その真価が発揮されている姿を見ている、聴いているのです。

あそこまでは行けるのです。

それどころか、あれ以上にしてやろうと意気込んでいます。

そして何より今回は「スピード」を選んだのだから、その意味ではもう合格です。

 

実は家人に今回のスピーカー買い換えを相談した際.....あっ、もちろん相談しなきゃいけません.....相談した際、「今度はいくらだ?」と当然きかれました。

でも値段を言って驚かれました。

安くてです。

その3倍も4倍もの価格を想像していたのでしょう。

私なら言い出しかねません。

しかも今度はB&Wの下取りがあるので、実に物々交換に近い状態です。

「前買った高いスピーカー(B&Wのこと)売っちゃってもいいのか?」ときかれます。

「いいのだ!!」と私言います。...(でも、その真価を発揮するためには今度パワーアンプやケーブルも換えなきゃいけないのだ...と小さな声でブツブツ独り言のように付け足します)...

それが聞こえたかどうかは知りませんが、聞こえたことにします。

こうなったら行くしかありません。

ゴーイング・マイウェイだ!!

 

このスピーカーはオーディオ店で紹介されたものなので、劇的な「恋愛結婚」でなく、「お見合い結婚」に近いです。

でもその能力を聴かされる中で「恋愛」に発展してしまったのですね。

いいなぁと思う音はいろいろなお店のいろいろなスピーカーで聴きましたが、そのサイズとか価格とかを考えると「買い換え」なんて思いもしない状態でした。

 

そういえば先週秋葉原に行く用事があって、ヤマギワのオーディオ・コーナーを覗きました。

そこに今話題の「アバンギャルド」が鎮座しておりました。

マイルスのモノラルCDがゆったりと静かに、しかしホットに流れています。

いやぁ、独特の世界。

いい音だとか何だとかじゃない。

一つの完成された世界がそこにあります。

ローンだろうが借金だろうが、お金さえ出せば私にも買えます。

でも自室じゃ無理です。

まぁつまりオーディオってそういうことでしょうか。

自分の環境の中で自分の音を捜すこと、目指すこと。

ここで言う環境とは「部屋」などの物理的なもの、あと予算もそうだし、毎日の生活もそうだし...。

趣味としてはお金のかかる部類ですが、それが全てでもありません。

ひょっとしたら総額一千万円のオーディオ誌推薦セットより、選びに選び抜いた総額50万円の自己流セットの方が「その人の音」がするのかもしれません。

 

(2004.05.14記)