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とるぞ大型二輪奮闘記 その3


教習に通い始めると、同じ目的を持った教習生同士、何となく親しげになります。

もちろん同じ人に何回も会う確率はそんなにないんですけど、初めてでも「こんばんは〜」などと集合場所で挨拶を交わしたり「一本橋どうです?」などと情報交換をしたりします。

そこでは、やんちゃそうな若者も私のような中年も仲間です。

普通二輪には女性の姿も多く、小柄な方が一生懸命バイクを押している姿などには心の中で「ガンバレー!!」と声援を送ります。

通っていた一ヶ月ちょっとの間で、私より年上だなと思われる方は普通二輪に来てた50代半ばの方くらい、ほとんどのグループで私は最高齢であったと思います。

 

そんなわけで、教習所に入る前は恐らく数時間の教習時間オーバーや複数回の検定受検など当たり前と考えていました。

でもやってみると割とスイスイと項目をクリアし、先生からハンコを頂くことが出来ました。

いゃ別に自慢しているのではなく、いいのかなぁと思っているのです。

転けたこともあるしパイロンなぎ倒したこともあるのに...。

ひょっとしたら中年ライダー特別制度なるものがあって多少は大目に見てくれるのかな?

いやいや、公道走ったら自他の生命がかかっているのだから、そんないい加減なことあるわけ無い。

途中のハンコをいくら早く貰っても卒業検定に通る技量がなければ永遠に終われないものね。

 

最終段階が近づいてくると検定コース2種をコースを覚えながら走ります。

後ろからピタリと指導員さんがついてきてタイムの計測をしたり項目ごとに注意点を指導してくれます。

何回も言うように問題はバランス系項目。

波状路成功率7〜80%、スラロームは大分良くなったけど気を抜くと時間オーバー、一本橋に至っては規定の10秒以上というタイムを出したこと無い。

一回もないのです。

最高で9秒台後半、「よしっ、これは良いぞ」と粘っていると落下。

指導員さんもその辺は心得ていて「無理して粘って落下すると検定中止ですよ。本番はとにかく落ちないこと!! 多少の減点覚悟ぐらいでいいんですよ」

...そう言われると気が楽になります。

教育ってこういうもんですね。

「絶対こうやるのだ」と肩に力を入れるようにすれば失敗するわけで、「楽に行きましょう」と言われればスーッと体が楽になります。

大変勉強になります。

とにかく自分としては失敗を繰り返しながらも予想以上の出来で規定の12時間で見極め終了。

いよいよ、卒業検定であります。

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