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オーディオは楽し〜スピーカー買い換え編 その7 〜 番外編1


オーディオとは分からないものです。

予想しない結果になる。

それが嬉しい場合もあれば逆の場合も...。

今日は嬉しい方でした。

 

今回スピーカーと同時にスタンドを買ったのです。

当然スピーカーを直に床にはおけないし。

ベルトドライブのCDプレーヤーまたはCDトランスポートで有名なCECというメーカーのスタンド。

ちなみにショルティ氏がこのメーカーのCDトランスポートを使っていたとか...。

別に高級品スタンドではなく、逆に安い。

支柱の部分を叩くと「カーン、カーン」と派手に共鳴します。

支柱が太い鉄パイプのような構造になっていて中は空洞なのです。

これは通常まずいでしょうね。

余計な響きがするんだから。

ホームセンターに行って「砂」を買ってきました。

支柱の中に入れてやろうという魂胆です。

 

支柱の上端、下端はネジ止めされた金属板なので、作業は容易でした。

しかし直に砂を入れたら何かの拍子に床にまき散らす可能性があるので、燃えるゴミの袋と不燃ゴミの袋と下端に一番分厚いCD用の小さい袋という具合に3重にしてから砂を入れます。

「燃えるゴミ」「不燃ゴミ」「CD袋」という質の違うものを重ねることにより、更に音質を向上させるのです。

 

嘘です。

 

出来た。

叩いてみる。

「ゴッ!ゴッ!」

おお、共鳴ゼロ。

精神的にも非常に効果有りです。

しかし、逆に心配なのは以前レポートしたようにBM15を自室で鳴らすと、思ったより「ドンシャリ」傾向が強かったということです。

スタンドを強化(と呼ぶことにします)したことで、更にその傾向が強くなる気がしたのです。

 

さて手にしたCDはお馴染み、ショルティ/シカゴsoのマーラー第六。(しつこい?)

第1楽章、Play...むむ、これはいい!!

ややうるさく聞こえていたシンバルやハイトーン時のトランペット(あわわわ...ハーセス氏がうるさいといっているのではありませんので、誤解されませんよう...)が実に綺麗に聞こえる。

低音の「ガッガッガッガッ」は相変わらず力強いが全体にふっくらした感じになる。

バランスが昨日より整っている。

台がしっかりしたことでモニターが前より少しだけ自分の力を発揮してくれるようになったのでしょう。

モニタースピーカーの本質を見た気がします。

根本的な自分の色は全く持たず(つまり透明色)、与えられた信号をそのまま鳴らすだけ。

実に可愛いヤツじゃありませんか。

今回はうまく行ったけど、今度何か余計なことをしたらヘソを曲げることもきっとあるのだ。

 

(2004.05.15記)